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2025.11.06

研究成果

仙波雄一郎先生の論文が Blood 誌 に掲載されました!

TP53遺伝子の変異を有する急性骨髄性白血病 (TP53mut-AML) は、非常に予後不良な疾患であり、現在標準治療がありません。最新の化学療法、造血幹細胞移植をもってしても、3年生存率は10-20%に満たないといわれています。そこで私達は、TP53mut-AMLに対する新たな治療標的を同定すべく、TP53遺伝子野生型AML細胞株とTP53変異AML細胞株を用いて全ゲノムCRISPR/Cas9 dropoutスクリーニングを行い、TP53mut-AML細胞の生存にとって特に”アキレス腱”となる遺伝子・分子経路を探索しました。本スクリニーニングにより、XPO7 (exportin7)–NPAT (nuclear protein, coactivator of histone transcription) により制御されるヒストン遺伝子群の転写制御がTP53mut-AML細胞の生存に特に重要であることを見出しました。この研究はBlood誌に掲載されました。